危機脱出後の金融政策と通貨体制 神戸大教授「地主敏樹」さん ’09・2・23日経”経済教室”
今日も日経紙トップ記事に世界合計100兆円の公的資金が金融機関に注入されたと、活字が躍っています。
この数字には、政府保証は含まれていません。また、アメリかFRBなどの融資も含まれていません。
昨日にも、世界の株式時価総額が450兆円減じたと報じられた。いずれも、日経紙です。
資料を繰れば出てくるのですが、昨年危機の真っ最中の”経済教室”欄で、世界の金融資産が”2京2000兆円”に達していると教わりました。この記事に関連し、当時世界の金融コントロールをするよう考えて欲しいと申し上げました。
例えていうなら、日銀が掌握している数字になぞらえれば、都市銀行の貸出状況や株式市場の規模とか、社債・CPなどの金融商品の発行残高などなど、マクロ感のある、数字の掌握を通じて、国内の金融資産総額を見ながら物価の安定を念頭においた政策の持続です。
神戸大教授「地主敏樹」さんの論考を下記にブリーフィングしますが、この中で米ハーバード大教授「フリードマン」さんが、国内総生産(GDP)に対する経済の総負債量の比率なども大いに参考にするべきとありました。脚長おじさんはなにしろ勉強不足ですから、この記事を読んだ時は目からうろこでした。既にこのような脚が地についた論考が出ているのなら、実体経済に根ざした金融のコントロールについてもっと論陣が展開されていてもおかしくはないのでしょうか。後押しをしたいような気持です。”ごまめの歯軋り”。
●さて地主敏樹さんの論考は、危機後の姿として、米ドルとユーロの併用を念頭に置き、ある意味競わせる方法論の提言です。もって、瞑すべしで、なかなか面白い論です。その際に、ベースとするのが、インフレ目標の設定を土台にすえるべきと言われている。
目下の危機対策に使われている巨額の資金は、世界中にばら撒かれていきます。米ドルの垂れ流しはとどまらないわけです。また、おかしなことに、垂れ流され続けないと、世界の潤滑油となっている通貨”ドル”が不足するわけです。米ドルの価値が一定の減価を続けることで、世界の安定が得られているとの話です。もっともです。
ただ、地主さんは、米ドル一人が垂れ流しを続け、急激な原価(インフレ)を続け過ぎると、この度のような危機に見舞われる。その歯止めに、”ユーロ”の台頭を望んでいる。この2通貨が、世界で比べられながら、使われる。信頼度はインフレによる減価のスピードがどちらが適切なのか、それを世界がチェックする。この比較価値観でコントロールするように誘導したらどうかという論考です。
サブタイトルに「ユーロ安定で複本位制も」とあります。
◎脚長おじさん;非常に興味を惹かれます。今後の方向付けに大いに役立つ論考と思います。とりわけ、フリードマン説の世界の金融規模への網掛けコントロール手法には期待したいものです。
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