日経紙からいただきました。
同紙は、今年4月に紙面刷新し、スポーツ欄を大幅に拡充しました。プロ野球に関するコメントについて定期的に連続して「豊田泰光」さん(元西鉄ライオンズ、と敢えて)の論考を挙げ続けるような(この記事に代表される)、愉快な企画を維持し続けてくれていました。四月以降、全体の記事構成はますます充実し、引き続き楽しみに拝読しています。
スポーツ欄に関する掲載方針が、結果の報道にとどまらず、スポーツ文化とか、スポーツ事業とか、という切り口で構成し、全体がうまく練り上げられていると思います。ますます読み所が増えています。記事の蓄積は、書き上げ整理し投稿する記者・編集者の、力の蓄えそのものですね。
前置きはさておき、前全日本サッカー監督「オシム」さんの面白い語りを引き出してくれました。一つ一つ丁寧にブリーフィングします。
●サッカーにとって最も大事なのは”信頼”です。
監督も選手もサポーターも、相互に信頼しあうことで力を発揮できる。(1年前に脳梗塞で倒れた)私が回復できたのも、自分や周りの友人、スタッフを信じて努力できたから。(サッカー協会川渕さんとの細やかな交流は、脚長おじさんも心にあります)
その信頼関係が、私を生き永らえさせたといえる。病を通じて私はまったくゼロの絶望状態などないことも、この国で学んだ。
●ほとんどの国と対等に戦える関係にあるのに、相手を研究するあまり、強く見積もりすぎる。もっと、自信を持って、頭を使い、勇気を出して、その上で走らないといけない。
●隣国ロシアの”ウラジオストック”にあるクラブは、モスクワより”Jリーグ”で試合をしたらいい。日本も欧州の高さ、パワー、スピードに慣れる経験を積める。そういう提携を考えるのも、日本のサッカーの強化になろう。
経済危機にサッカー界がどう反応するか、過度の商業主義のプレッシャーが外れて、良いものがもたらされる可能性もある。
●今の日本は、高い魚ばかり外国から買っている。そろそろ、自分たちが欲しいには、魚ではなく、魚の捕り方だ。
●人材育成は”アート”に近い。投資の割りに効果が出ない覚悟もいる。
●育成は、”明日のサッカー”を常に考える必要がある。今でなく、5年後、10年後に対等に戦える選手はどんな選手かをイメージ出来なければならない。
●サッカーは、今よりスピードが遅くなることはない。アスリートとしての能力は今より高く要求される。速さに加えて、上質なテクニック(柔軟な身のこなし)コ-デイネーション能力も、より高い次元で要求される。
サッカーは、足ではなく、頭でやる競技だからね。
●遠藤(G大阪)のような、テクニックのある選手がもっと走ってアグレッシブにプレーする、中村(セルテイック)も同じ。ゴールに対してもっと危険な、プレーメーカー兼ゴールゲッターになる。ロシアの”アルシャビン”がそうだ。
こういう選手が3人もいれば、相手は抑えることが出来ない。
●今は無理なら、5年後、10年後を目指して子供たちをそういう選手に育てることだ。
”オシム”さん、お元気に、日本のサッカーを見守って下さい。
ありがとう!!
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