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2008年11月30日 (日)

「がん治療の未来を考える」患者のためのチーム医療を目指して 医療シンポジウム ’08・11・29産経紙

   産経新聞社及び「がん治療の未来を考える」実行委員会が主催。

   '08年10月13日大阪で開催された。基調講演、パネルデイスカッション、患者らによる対談を盛り込み、議論が交わされた。医療関係のシンポジウムなんかで、患者が登壇して議論することがあるんですか、知りませんでした。脚長おじさんは患者の立場で考えると、あっても良い事と思います。がんという病気と人間との関係を考えると、望ましいことと思います。

   ●パネルデイスカッションの締めくくりに、近畿大学医学部堺病院長「福岡正博」さんが、「人材不足や縦割り医療(臓器別の診療体制のこと)の問題から、日本のがん医療は欧米に比べて遅れているといわれてきましたが、昨年('07年)がん対策基本法が施行され、大きく変革をとげようとしています。チーム医療を実践していくためにも、それを後押ししてくださる患者さんや家族、そして市民の方の理解と支援が重要になると考えております」

   ●基調講演では、近畿大学大学院医学研究科教授「中川和彦」さんが、「がん津波という言葉が登場している。わが国のがんによる死亡者は脳血管障害や心疾患などに比べ、異常な勢いで増え続けている。

    男性は、肺がん、胃がん、肝臓がん、女性は大腸がん、胃がん、肺がんが主な死亡原因となっている。最大の原因は社会全体による取り組みが遅れてきたことがあげられるでしょう。

    薬剤開発について、開発された薬が患者に届くまで長い時間がかかる「ドラッグ・ラグ」という問題が生じている。ほとんどの国で発売されているのに、日本では未発売抗がん剤も多い。臨床試験を早期承認するには、薬剤メーカーが主体となって、努力しなければなりません。国も経済的な支援を含めバックアップが必要だ。

    がん医療は、長らく臓器別の診療体制がとられてきました。肺がんは呼吸器内科、大腸がんは消化器内科の一疾患と細分化されたため、臓器横断的にがん治療を進める専門的な人材育成も遅れてしまった。この現状を変えるためにも「チーム医療」が必要になります。スタッフを備えてチーム医療をすれば、日本の医療は素晴らしいものになります。

   ●「大阪がん医療の向上をめざす会」の運営委員お二人による対談、

・大阪赤十字病院内患者会「のぞみの会」代表「渡邊美紀」さん

・「癌とともに生きる会」事務局長「濱本満紀」さん

    渡邊さんは乳がんの手術をされ、術後の後遺症(リンパ浮腫など)、薬の副作用をケアしてくださる病院がほとんどなかった。「チーム医療」は患者にとって理想ですが、現状はまだまだです。各診療科の垣根を越え協力して治療して欲しい。お医者さんに会うときは予めメモを作っていく。患者会はこころの支えです。月一回の定例会で勉強しながら患者同士の交流を深め、楽しく患者をやっています。

    濱本さんは、先生と一緒に戦う姿勢が大切。医師が患者から言われて最もいやなことは「先生にお任せします」だそうですね。患者自身が自分の状態を良く知って治療に関わろう、先生と一緒に戦おうという姿勢を持つことが大切。このことが、患者と医師の信頼関係を芽生えさせる。治療方法について、どんな結果がでても、お互い(患者・家族・医師)を思いあってのことが結んだことですので、特に家族が後悔をしてはならないと思います。

    

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