今日は新聞休刊日です。一年に6度ですか(2ヶ月に一度)、さびしい限りです。
さて、昨夜アメリカから金融機関である「リーマン・ブラザーズ」の破綻が報じられました。ここのところの取り上げられ方は、アメリカのドルの話が多いのですが、敢えて、自分たちの国のことに引き換えて話を纏めたいと思います。
さはさりながら、先ずアメリカです。
(1)銀行の破綻が、今年入ってから、11件発生したいる。まだ住宅ローン問題、住宅価格の下落に歯止めがかからない状況で、金融機関への監視は緩められないという。
(2)証券会社の破綻。今年初めの全米第5位「ベア・スターンズ」に始まり、昨夜一挙に第3位「メリル・リンチ」、第4位「リーマン・ブラザーズ」と、上位3社までもが破綻した。
(3)アメリカの産業の今までのシンボルと言っていい、自動車産業から、資金的な支援を国に要請している。ビッグ・スリー合計で、3.7兆円だそうです。既に各社は減産に走っていますが、こういうときは運転資金が大量に必要になります。
(4)住宅産業は、アメリカ国営企業といっていい、「ファニー・メイ」「フェレデイ・マック」2社への直接資金投入と、減価が激しい証券の保証に踏み切ったこと。その後も住宅市況は低下を続けている。
(5)プラスは、石油産業は大幅に利益を伸ばしていること。農業がこれまた、収益を大幅に上げている。国の農業への助成策をなくそうかと言う議論も出始めているくらいです。
(6)目下、あま情報が見えないのは IT(アイ・テイー;情報)産業の業績です。これも世界的な低迷、特に中国・インド・ブラジルなど大幅に成長が見込まれている地域での伸びがおそらく期待できない状況ではないか。成長の低下、場合によっては、在庫整理など激しい調整があるかもしれない。
この辺りが、わが友邦国アメリカの状況であろうとおもいます。相当に苦しいと思います。
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ひるがえって我が国ですが、1980年代に説き起こされた「前川レポート」には、如何に国内の個人所得を伸ばすか、という問題認識が示されています。当時から、脚長おじさんの認識が間違っていないと思いますが、GDPに占める個人のウェイトは50%台であったと思います。これが、今も変わっていません。
アメリカは、個人所得のGDP比ウェイトは80%を超えている。EUの統計をネットで調べようとしましたが、総額は判明しましたが、中身が不明のままです。しかし、日本よりもはるかに成熟している国々ですから、日本よりは高く、アメリカに近いのかとも思います。
この国々の、国内政策、対外政策、金融政策全て、照準は個人の動向に強く重点がおかれていると思います。それが当然ながら国の行く末を示すからです。
過去、わが国は、明治以降、資源が無い国として、国をあげ、企業を立ち上げ支え、知恵をひねり出して、国力の増進に努め、企業の成長が元で、個人に活力が還元されてきました。
しかし、いまや個人の金融資産が、1,500兆円(金額を修正、桁違いでした)を超えるとかいわれ、お金は持っていると評価されています。しかし、お金があっても使わない。いや使えない(将来不安に備えて)。おまけに、社会的な弱者特に不況期に、フリーターといわれるような働き手に、不況期の企業”エゴ”(強ければ安く労働力が買える)で賃金水準が低いまま。このてこ入れに最低賃金の引き上げとか、着手はされている。
企業も、国内の税制の不備(高い)と言う理由で、稼いだお金を海外に積んだままにする。なにかというと、現在の制度にあぐらをかき、現状維持、守り専念、敢えていうなら、法律を作るときには先ず業界団体のご異見を反映する形で、形としては誰からも文句は言われない前提を作る。
消費者とか、個人とかは、ほとんど眼中に無い、国への働きかけに、業界団体(昔は政治献金母体)には、圧倒され続けてきたわけです。
企業は、自分たちが国を支え働く人を支えてきた、という自負がありますが、企業から個人への所得移転が、今ほど(国を取り巻く情勢が悪すぎます)大切に考えねばならない時はないと思います。
さいわい、資源が無いわが国も、良い品物を生産販売することには、世界に冠たる立場をつくり維持しています。
脚長おじさんが頼もしいと思いますのは、サービス分野(こころと知恵の分野)の強みを梃子に、どんどん色々な企業が、海外に出て行かれています。
先日、サウジ・アラビアに「トヨタ」が現地と合弁で”自動車修理訓練学校”を立ち上げ甘利大臣が視察をした。また、自動車ですが、国内の販売会社が海外に販売ノウハウを携えて進出する動きなど、物がなきゃあないで、知恵をと言う世界に努力されています。
ここらで、筆を止めますが、こんなに世界が苦しんでいる、その影響が国内にも出る環境で、敢えて国内、しかも国を支える人々(個人)に、活力の源泉を求めるような、先々しかも全体をにらんだ施策を待ち望みます。
'08・9・16記
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